オートミールといえばクエーカー、あの男性は誰なのか？「ウィリアム・ペン」との関係は？

オートミールといったらクエーカーオーツ。あのパッケージの男性の顔はあまりにもの有名です。しかし、あの男性は誰なのでしょうか？

創設者がクエーカー教徒（キリスト教プロテスタントの一派であるキリスト友会）だったのか？ウィリアム・ペン（イングランド植民地の政治家、宗教家）をモデルにしているのか？

本記事では、そんな地球上で最も有名な無名の広告人物像で、人間のマスコットとしては数少ない存在でもある、1870年代に生まれ、今でも朝食と商業の間で微笑んでいるクエーカー・オーツの「あの男性」について掘り下げます。

以下が彼の生立ちです。

クエーカー・オートミールのあの男性は誰？

クエーカーオーツの創業者はクエーカー教徒（キリスト教プロテスタントの一派であるキリスト友会）ではありませんでした。彼らはほとんど無作為にこの名前を思いついたのです。

クエーカーオーツ社によると、共同設立者のヘンリー・シーモアは、あるWikipediaのような百科辞典でクエーカー教徒のことを読んで、いい響きだと思ったそうです。驚くほど単純で、無作為でした。

その後クエーカーオーツ社はシリアルの最初の商標を確立し、商品を育ててきました。このブランド戦略は、早くから一貫した外観を確立することでした。それは、商標が新しいという理由と、模倣者を抑止するという理由の両方から、その商標を誇示したのです。

当時、製品の正当性をできるだけ早く確立することが重要でした。クエーカーの名前は、純粋さ、誠実さ、完全性を表しており、それが箱にとって価値のあるものとなっていました。実際、「純粋さ」は非常に重要だったので、クエーカーの人は前面に「Pure」と書かれた巻物を持っていました。

オートミールのクエーカー、クエーカーオーツの男には、有名なクエーカーのウィリアム・ペンをモデルにしたという根強い噂があります。似ているのは間違いありません。

彼が奇跡的にも同じ名前のキリスト教宗派「クエーカー」で、しかも外見まで似ています。

しかし、本当のところを知る方法はありません。会社は彼は実在の人物ではないと主張しているが、それは1897年の商標申請書にも反映されており、一般的な「クエーカー教徒の服装」を来ている男性としか記載されていません。

結局のところ、このクエーカーのあの男性がペンであるかどうかは主観的なものであり、一般的なクエーカーである可能性もあれば、アーティストがウィリアム・ペンの写真をモデルにして描いた可能性もある（そもそも百科事典からアイディアを得ているわけなので、影響がないわけではない）。

クエーカーオーツの男性は非常に一貫した描写をしていましたが、技術的に正確なコピーは限られていました。1900年代の様々なアーティストが彼のイラストを描いたため、彼の外見は若干異なっていました。

この1907年の画像は、バラ色の頬とやや強調された唇をしています。

同じ年の広告では、茶色のコートを着て、独特のポーズをとった、よりラフなクエーカーの男が描かれていました。

もう一つの初期の広告には、スクワットクエーカーが描かれていました。

標準化が必要で、1946年に今の私達が知る「あの男性」に寄り始めました。

1946年、デザイナーのジム・ナッシュは、古典的なクエーカー・オーツのロゴをガイドとして、この男の肖像画を描きました。

それは後に、有名なコカ・コーラのサンタを描いたHaddon Sundbloom（ハドン・サンドブルーム）によってカラーの絵に拡大されました。1970年には、有名なロゴや映画のポスターデザイナーであるソール・バスが、同じ肖像画の切り抜き版を制作した。

そこから、クエーカーのこの男性イラストは2012年まで一貫していました。

2012年、クエーカーはクエーカーオーツの男にささやかな変更を加えました。彼らはあの男性スリム化しました。

ブランドの発表によると、彼らは、よりアクティブなライフスタイル、新しい髪型、通常のオートミールマスク（実際に使われた表現）からの輝きのある肌を反映するために、クエーカーの男から「約5ポンド」をダイエットさせました。

彼らはまた、彼は愛情を込めて「ラリー」（ちなみに、これは伝統的なクエーカーの名前ではありません）として知られていると言い始めた。それでも、改装は比較的控えめで、クエーカー社によると、彼らの目標は微妙なものだったという。

ロゴが古い割には、クエーカーの男はあまり変わっていませんが、これからのこの謎のオートミールおじさん「ラリー」は、オートミール好きな私達と一緒に生き続けるでしょう。